ようやく決意!会社員がANAのSFC修行に挑戦!

旅行

4月からANASFC(Super Flyers Card)修行を開始しました。
この記事では、SFC修行の概要、修行を決意したきっかけ、達成に向けた具体的な計画について記載したします。
私は会社員ですので、あまり先の計画まで立てるのはなかなか難しいですが、自分なりのポリシーを決めて進めていますので、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。

SFC修行の概要

このブログをご覧の方はSFC修行についてすでにご存知の方も多いと思いますが、まずはSFC修行の概要について簡単にご説明いたします。

ANAの上級会員制度

ANAマイレージクラブでは、上級会員のことをプレミアムメンバーと呼んでいます。
プレミアムメンバーには、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドの3種類のステータスがあり、ブロンズが最も低いステータス、ダイヤモンドが最も高いステータスです。
ステータスを得るとそのステータスに応じた特典を得られるようになり、ステータスが高いほど得られる特典も豪華になっていきます。

ステータスは、1年間(1月〜12月)に貯めたプレミアムポイント(PP)の数に応じて決まります[1]
PPは、国内線であればANAグループ運航便およびANA便名のコードシェア便、国際線であればANAグループ運航便、スターアライアンス加盟航空会社運航便、スターアライアンスコネクティングパートナー運航便に搭乗することで貯めることができます[1]
ステータスは、前年の獲得PP数に応じて毎年4月に更新されます。

SFCとは

先ほどお伝えした通り、ANAではプレミアムメンバーのステータスは1年毎に更新されます。
一方で、SFC(Super Flyers Card)というクレジットカードを発行してSFC会員になれば、ブロンズステータス以上プラチナステータス未満の特典資格をカードを保有している限り継続させることができます。

このSFCは、プラチナ以上のステータスを持っている方のみが発行権を持ちます[2]
したがって、SFC会員になるにはまずプラチナ以上のステータスを得る必要があります。

SFC修行とは

SFC会員になるためにプラチナステータスの獲得を目指してPPを貯めることを、一般に「SFC修行」と呼びます。
プラチナステータスの獲得には1〜12月の1年間に5万PPを貯める必要があります(※)が、5万PPを貯めるには何度も飛行機に乗って移動しなければならず、お金も時間もかかって大変であることから「修行」と呼ばれているようです。

(※)ライフソリューションサービス利用数が7種類以上かつANAカードANA Pay決済額の総額が400万円以上であれば、3万PPでプラチナステータスを獲得可能です[1]

こちらの記事にも記載の通り、マイルは飛行機に乗らずに貯める方法がたくさんありますが、PPは実際に飛行機に乗らないと貯まらないというのも、SFC修行の大変さの一因です。

PP単価とは

1PPの獲得にかかる費用(円)を、一般に「PP単価」と呼びます。
SFC修行をできるだけ安く抑えるためには、このPP単価が最も重要な指標となります。
プラチナステータス獲得のために5万PPを貯めたいとき、平均PP単価が10円なら修行全体で50万円、平均PP単価が20円なら修行全体で100万円かかります。
SFC修行期間における平均PP単価を10円以下に抑える(=修行全体にかかる費用を50万円に抑える)ことを目指す方が多いようです。

例えば、私が購入した航空券のPP単価を1つご紹介すると、羽田→石垣路線の航空券をSUPER VALUE TRANSIT 55で購入したとき、航空券代が19,440円、獲得PP数が2,036でしたので、PP単価は19,440 ÷ 2,036 ≒ 9.6円となります。
PP単価を10円以下に抑えられていますね。
なお、獲得PP数はANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーションから計算可能です。

また、ANAではプレミアムポイントを通常の2倍獲得できるキャンペーン等が実施されることもありますので、こうしたキャンペーン情報を日々チェックしておくこともSFC修行では重要となります。

SFC修行を決意したきっかけ

私は海外旅行や飛行機が好きになってからずっとSFC修行について興味を持っていましたが、これまではあまり実行するつもりはありませんでした。
というのも、これまでは旅費をいかに安く抑えるかを最も重視しており、旅行時にラグジュアリーな特典を求めていなかったからです。

ところが、昨年度ANAのブロンズステータスを獲得し、アメリカ旅行時にアップグレードポイントを使って妻と成田の国際線ANAラウンジに初めて入ったときに、ANAラウンジの魅力に惹かれました。
ニューヨークまでの13時間のフライトの前に美味しいカレーやそばを味わい、シャワーを浴びて機内での睡眠の質を高めるという経験を通して、こういった特典にお金をかけても良いと思うようになりました。

その後、ANA VISAプラチナプレミアムカードを発行し、現在は国内線ANAラウンジには無料で入ることができます。
また、このカードの特典でプライオリティパスを無料で発行して保有しているため、世界中のプライオリティパス対象のラウンジにも入ることができます。
しかし、2023年2月からプライオリティパスでは羽田の国際線ANAラウンジに入れなくなってしまいました[3]し、成田の国際線ANAラウンジも混雑時には入れない場合があります。

一方で、SFC会員であれば国内線・国際線ANAラウンジにいつでも入ることができますし、同伴者1名まで無料なので妻と一緒に入ることもできます。
さらに、SFC会員はスターアライアンスのゴールド会員資格も得る[4]ため、世界中のスターアライアンス加盟航空会社のラウンジに同伴者1名とともに無料で入ることができます[5]

SFC会員にはラウンジ以外にもたくさんの魅力的な特典がありますが、こうした特典を活用して旅行を快適にしていきたいと思ったのが、SFC修行を決意したきっかけです。

達成に向けた具体的な計画

3月末に修行を決意しましたが、会社員ということもあってあまり先の日程まで決めるのも難しいと考え、まずはある程度仕事の予定がわかっている4〜7月の計画を立てることにしました。

また、具体的な計画を立てる前に自分なりのポリシーを以下のように定めることにしました。

  • 家族との時間を犠牲にしないため、すでに家族に予定が入っている日を修行に当てる。
  • 基本的にはPP単価が10円以下となることを目指すが、10円を少し超えても大量のPPを短時間で獲得できるなら良しとする。また、修行と関係なく行きたい都市についてもPP単価を10円以下に抑えることにこだわらないものとする。

このように、PP単価削減を徹底的に追求するのではなく、できる範囲で進めていく形にしました。

4月分

3月末に修行を決意した時点で4月分はもうPP単価の低い航空券があまり残っていませんでしたが、4月11日まで大阪(伊丹・関空)発着路線を対象にPP2倍キャンペーンが実施されていましたので、これを活用することにしました。

具体的には、キャンペーン終了までに修行できる日が2日あったため、この2日を使って羽田〜伊丹を4往復(1日2往復)することにしました。
航空券はすべてVALUE 1で購入し、片道あたりの値段は15,210円〜18,010円、獲得PP数は1,640(PP2倍キャンペーン適用後の値)ですので、PP単価は9.3〜11円、平均PP単価は10.2円となりました。
10円を少しオーバーしましたが、キャンペーンにより短時間で大量のPPを獲得できるためOKとしました。
以上より、4月の合計獲得PP数は13,120となります。

なお、キャンペーンを活用するときは、対象となる路線・運賃種別をしっかり確認しておきましょう。

5月分

PP単価が高いゴールデンウィーク期間、および5月中旬のバンクーバー旅行の周辺日程を避け、5月末の平日を1日使って羽田〜那覇を1往復することにしました。

航空券はSUPER VALUE PREMIUM 28で購入し、片道あたりの値段は35,450円、獲得PP数は2,860ですので、PP単価は12.4円となりました。
こちらも10円を少しオーバーしましたが、プレミアムクラスに搭乗することで短時間で大量のPPを獲得できるためOKとしました。

ちなみに、バンクーバー旅行ではスターアライアンス加盟航空会社であるエアカナダを利用しますが、ANAマイルを使って取得した特典航空券ですのでPPは貯まりません。

以上より、5月の合計獲得PP数は5,720となります。

6月分

6月は修行日を2日確保できましたので、1日目は羽田〜石垣の1往復、2日目は羽田→那覇→札幌→羽田というルートを選びました。

1日目の羽田〜石垣往復の航空券はSUPER VALUE TRANSIT 55で購入し、片道あたりの値段は19,440円、獲得PP数は2,036ですので、PP単価は9.6円となり、10円以下に抑えることができました。
この路線はPP単価を抑えるのにとてもオススメです。

2日目の羽田→那覇の航空券は5月と同じくSUPER VALUE PREMIUM 28で購入し、値段は35,450円、獲得PP数は2,860、PP単価は12.4円です。
那覇→札幌の航空券はSUPER VALUE TRANSIT 55で購入し、値段は22,030円、獲得PP数は2,295、PP単価は9.6円です。
札幌→羽田の航空券はSUPER VALUE 55で購入し、値段は16,440円、獲得PP数は765、PP単価は21.5円です。
最後の札幌→羽田のPP単価がとても高いですが、この日全体として見ると平均PP単価は12.5円となります。
12.5円でも少し高いですが、札幌(新千歳空港)に1度食べてみたいびえいのコーンぱんを買いに行くという別の目的を兼ねていますので、PP単価を10円以下に抑えなくても良いと考えています。

以上より、6月の合計獲得PP数は9,992となります。

7月分

7月も修行日を2日確保できましたので、羽田〜石垣を2往復(1日1往復)することにしました。
6月と同じく航空券はSUPER VALUE TRANSIT 55で購入し、片道あたりの値段は19,440円、獲得PP数は2,036、PP単価は9.6円です。
これより、7月の合計獲得PP数は8,144となります。

ここまでを合計し、4〜7月で36,976PPを獲得見込みです。

補足

乗り継ぎ時間

修行においては、できるだけ短時間で多くのPPを獲得するため、空港での乗り継ぎ時間を短くしたい場合があると思います。
ただし、ANAでは各空港において乗り継ぎに必要な時間を定めていますので、ご自身の乗り継ぎ時間がこれよりも長くなるように修行計画を組むようにしましょう。

国際線を用いた修行

国際線フライトを修行計画に入れることを検討されている方もいらっしゃると思います。
私も検討してみましたが、2023年5月現在は燃油サーチャージが高く、PP単価をなかなか低く抑えにくいことから、個人的には現時点で国際線フライトを修行計画に入れるつもりはありません。
ただし、6月以降に燃油サーチャージが下がることがすでに発表されています[6]ので、今後修行計画に組み込む可能性はあります。
また、修行と関係なく海外渡航するときにスターアライアンス加盟航空会社を利用する場合は、可能な範囲でPPを貯めようと思っています。

最後に

今回は、ANAのSFC修行について解説し、私が修行を決意したきっかけや修行達成に向けた具体的な計画についてご紹介いたしました。
ANAの上級会員にご興味のある方やSFC修行をご検討されている方のお役に立てますと幸いです。

【出典】
[1] ANA, プレミアムポイントとは, 2023年4月13日閲覧
[2] ANA, スーパーフライヤーズ会員, 2023年4月13日閲覧
[3] TRAICY, 羽田空港T3の「ANAラウンジ」、プライオリティパスの利用不可に, 2023年4月14日閲覧
[4] ANA, プレミアムメンバーとは, 2023年4月17日閲覧
[5] スターアライアンス, ラウンジのご利用に関する方針, 2023年4月17日閲覧
[6] ANA, 燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について, 2023年4月23日閲覧